誰もいない世界遺産
イタリアには世界遺産が50以上あるそう。世界遺産といえば人ごみが思われて
足が遠のいてしまうけれど、私としてはめずらしく近くの世界遺産を訪れてみた。
しょっちゅう通るところで、あることは解っていたけれど、行かなかった場所。
6世紀にできた小さな小さな神殿には人っ子一人居なく、近くの泉から湧き出る
清らかな水のさざめきと黄色く紅葉した木々にかこまれた静謐な場所。見過ごし
てしまいそうなほどひっそりとしている。神々が祀られているはずのほこらには
ビザンチン様式のキリストが描かれ、乗っ取りはいつの世も、と。ふと今の日本
近海のことが。滾々と湧き出る泉の水はウンブリアの畑をうるおして、特産の
セロリや人参、タマネギが作られている。スローフード認定もされている本当に
美味しい野菜達。探しにくい場所だけれど、1人静かに世界遺産と向き合いたい
方にはお薦めかも。隣はマルフーガ社フランチェスコ氏