お客様からマルフーガの普通のDOPオリーヴオイルと、L'Affioranteとでは何が違うのでしょうか?とご質問をいただきました。きっと同じように疑問を持った方が他にもいらっしゃるかもしれないと思いますので、このページでご説明しますね。
マルフーガ DOP EXV オリーヴオイル

マルフーガ DOP EXV オリーヴオイルはウンブリア、マルフーガの山で育った3種のオリーヴをそれぞれの特徴を活かしてバランス良くブレンドしたものです。
このブレンドの塩梅は自然相手のものなので毎年変わり、生産者さんの腕の見せどころだそうで、マルフーガのフランチェスコさんはブレンドの妙技を極め過ぎているプロ中のプロ。
こちらのオイルはそのまま食材にかけて、または火を使うお料理にもお使いください。有元始め、私たちにとってもこのオイルがなくては料理ができないんじゃないかと心配になるほど、毎日使っているオイルです。
ブレンドされた3種のオリーヴはどのようなもの?
モライオーロ (Moraiolo): フルーティな香りで、特有の風味があります。高いオイル含有量と、スクアレンやポリフェノールの含有量が顕著に多く、独特のフレッシュな風味を持っています。耐寒性があり、ウンブリア地方原産、特産の特徴的な品種です。(マルフーガの山で育つオリーヴの約4分の3はモライオーロ種なのだそう。)
フラントイオ (Frantoio): 中程度のオイル含有量で、オリーヴオイルとしてはバランスの取れた味わいをもっています。トスカーナ地方で最も有名で、フルーティで安定したオイルを生産でき、マイルドな風味で幅広く好まれています。
レッチーノ (Leccino): 低いオイル含有量であり、爽やかで穏やかな風味があります。果実が種から離れやすく、寒さに強く、異なる用途にも適しています。
今年、イタリア全土と比べると幸運なことにマルフーガの畑だけは収穫に恵まれたようで、3ℓ缶、5ℓ缶もDOPのオイルを詰めていただくことが可能になったそうです。ですので、2024年の春に到着するオイルは、3ℓ缶、5ℓ缶も中身は750mlと全く同じものです。
ちなみに「DOP」とは?
DOPは原料の生産・加工・調整の全工程が同一地域内で行われたと認定されたものだけに付けられる認証名です。DOPの場合、「地域」の定義がひとつの山、村などと狭いので、マルフーガのように家族が先祖代々守ってきた土地で作るオリーブオイルの品質に、並々ならぬ愛情とプライドを皆持っていて、美味しいオイルを見分けるひとつの評価軸となります。
L'Affiorante DOP EXV オリーヴオイル

L'Affiorante DOP EXV オリーヴオイルはウンブリアの、特にマルフーガの真骨頂といったオイルで、モライオーロ (Moraiolo)種100%のポルフェノール値も格段に高いオイルです。
ハーベストの季節の早い段階で、モライオーロが完全に熟す前に手で採取し真っ先に搾油するのがこのL'Affioranteのオイル。生産量が限られているので、一本一本ナンバリングされています。こちらは必ず、生でのみ、火を使わない料理でお楽しみください。
オリーヴオイルはほとんどが色々な種をブレンドされたものです。L'Affioranteのようにモライオーロ種100%というのは、その種の持つ風味の特徴がダイレクトにわかるので、オリーヴオイルをもっと詳しく知りたいという方には特にぴったりな「通好み」のオイルでしょう。
他にも個人的にフラントイオ100%、レッチーノ100%、というオイルも味わい比べてみたことがありますが、L'Affioranteはやはり世界一の賞をいくつも獲っているだけあり、格別に美味しいオイルだと自信をもっておすすめできます。
賞のことは、じつは私たちは特別気にかけておらず、「あぁやっぱりあの味は世界一なんだわ」と思うくらいで、ちゃんとしたご説明ができる自信はありません。いつの年に、どんな賞を獲っているか、というのは下記リンクに詳しく載っております。近年では、あまりにも毎年たくさん獲っているのでとても追いきれないのです。
また何かご質問が寄せられて、みなさんとシェアしたほうがよさそうな情報があれば書いていきますので、よろしくおねがいします。
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